トップクラスは減っている。 |
彼のブログのコメントにも書かせていただいたのだが、お洒落は果たしてうまくなっているのだろうか。確かに平均点は上がっているのかもしれないが、トップクラスのお洒落さんは明らかに減っていると思う。ファッションにおいて、お!と思える人に出会えることは本当に少ない。
私がお洒落と感じる著名人に、堺正章さんがいる。彼は間違いなく、スタイリストをつけていないであろう。彼は独自で、あのセンスを磨いたのだと思われる。むしろあれほど華麗なファッションを構築できるスタイリストがいたら、出会ってみたい(笑)。ファッションのプロと呼ばれるスタイリストさえ、この人はうまいな…と思える人と出会えなくなっているのである。
余談だが、私はフランスの建築家がつくったニットをひとつ持っている。それほど高いものではないのだが、非常にシルエットが美しく、着物のようにたたみやすい形だ。3年前にひと目惚れしたものだが、いまだに着ることが多い。「どういうつくりになっているんですか?」「着てみてもいいですか?」と言われることも多く、ニットがコミュニケーションの一助にもなっている(笑)。そんなことはともかく、建築家のデザイン構築力の素晴らしさ!いやはや建築家はすごい。感動の逸品なのである。
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ファッションの話をしたせいか、アパレルの友だちに会いたくなって、昨日はBEAMSの女の子とお茶をした。会うのは本当に久々。今年は好きな服が見つけられず、ほとんど買っていない。まあ、お金もないんだけれど。
彼女たちとは離れたくないので、私はお客様カードに“スタッフを転勤させないでください”と書いたことがある(笑)。幸いにも仲間はあまり転勤になっていない。これからも転勤にならないことを、こころから願っている。
早速、春夏物のカタログも見せてもらった。彼女たち自身もあまり見ていないくらい、届いてまもないものらしい。今年はパンツが多く、なかでもショートが主流とのこと。長い丈のものは、ゆったり目のシルエットが目についた。カタログでは色もかたちも判断できないし、キャンセルするのも気が引けるので、最近は予約をしないことにしている。ただカタログを見ながら、話すのはとても楽しい。
布をどう裁断するかで、シルエットがずいぶん変わる。もちろん素材の影響もあるのだろうが、そういったことを感じながら洋服を見るのが好きだ。
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フジテレビTWOの『夜のヒットスタジオ』を見る。麻丘めぐみさんが登場。〈夏八景〉という歌を初めて聴いた。B面は左足で書くという(笑)筒美京平氏と、阿久悠さんの作品だ。
イントロはバリー・ホワイト風。クラヴィネットとベースを中心に、展開するあたりが私好み。しかも2コーラス目からスネアは裏にガンガンおかずが入って、かなりおもしろい。冒険作だ。当時の日本にはおそらくありえないほど、斬新だったに違いない。
ヒットスタジオのキックの音色が、最高によい。こういう音が聴けることに、何ともいえない幸せを感じる。