九州人のお笑い(2) |
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先日、なぜ〈広尾〉によく出かけるの?と人からたずねられてしまった。おそらくこちらを観たからだろう。数年前、交通事故で都立広尾病院へ運ばれて以来、この町にすっかり世話になっているからである。しかも入院中に世話になったお医者さんもこの町で開業したり、回復期リハビリの素晴らしい病院があったりで、本当によく行く。いや、ここ数年週末は必ず広尾にいた(笑)。
広尾はお洒落な町だという人もいるが、私はお洒落だと思ったことがない。スピーカーで町内放送も流れているし、かなり泥臭い商店街である。よく行く店は、魚屋さんがやっている定食屋。70年代ドラマに出てくるような何のてらいもない店なのだが、BGMはなぜかレゲエ(笑)。働いている方々も60代くらいの女性ばかり。彼女たちが3人で、切りもりしている店なのだ。私はなぜかこういう店が好きで、六本木WAVE時代も三洲屋が妙に気に入っていた。
同様に自由が丘や下北沢なども、お洒落だと思ったことがない。むしろかなり人間くさい町である。そもそも商店街のある町は、近所の人づきあいで成り立っているので、お洒落に見せようなどという色気はない(笑)。でもそこがまた、おもしろかったりもする。
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下北沢といえば、youtubeでこちらを見つけた。下北沢のシンポジウムのもので、リリーフランキーさんが参加している。リリーさんは北九州出身で、別府にいたこともある方だ。世界は狭いもので、中原昌也くんとも親交があるらしい。
彼の本業はイラストレーターだが、笑いのセンスもある。先日の江頭さんじゃないけれど、九州の笑いはなぜか下ネタが多い。あとはアートや音楽・映画など、芸術にまつわるものと〈笑い〉が絡む傾向がある気がする。あのタモリさんもジャズマンだけあって、音についての造詣が深い。九州は気候も暖かいせいか人間がラテン系で、享楽的な人が多いのかもしれない。
■下北沢はクリエイティブな町!生産性も高い(笑)!
下北沢駅構内のあの古い階段が大好きなんだけれどな。井の頭線と小田急線を結ぶ、小さな階段。あれは40年くらいの歴史があるのではないだろうか。あれが壊されてしまうのは、なんとも許されないことだ。ここの話題にも上っている北口の横浜銀行あたりがなくなるのは、非常に哀しい。