ひまわりの包み紙と子どもたちの声 |
ここの更新もままならないかもしれない。そんな事態になったら、ごめんなさい。
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私の地元にトキハというデパートがある。大分の人はお中元やお歳暮というと、ここで買い物をする。高島屋の包み紙はバラであるのと同様に、トキハの場合はひまわり。だからお中元やお歳暮の時期になると、どの家でもひまわりの包み紙が並んでいるものだ。
トキハデパートの系列にはスーパーもあり、トキハインダストリーと呼ばれている。東京でいうと、イトーヨーカドーのようなものだろうか。私の自宅の比較的近所に、このトキハインダストリーというスーパーがあり、よく出かけたものだった。特に日曜日になると父が家族全員を車に乗せて、連れ出した。父は食料品を買うのが好きだったのだ。
当時、私は小学生で父は30代前半。70年代の歌謡曲全盛の頃である。岩崎宏美さんや沢田研二さんなど、車内で流行の歌謡曲を歌いながら、トキハインダストリーまで出かけていた。当時は子どもが大変多く、どこに行っても子どもの声しか聴こえない。なにぜ私の通っていた小学校には3,000人もの生徒がいたのだから、それが当たり前だった。もちろんトキハインダストリーにも子どもばかり。ものすごい活気に溢れていたことを、昨日のことのように覚えている。
最近は、この頃のことをよく思い出す。樋口さんの〈風の呼び声〉をよく聴いているせいだろうか。今となってはこの頃のことが夢物語のようだ。