「感情は酸素を消費する」。 |
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為末大選手が以前、こんなことを言っていた。「感情は酸素を消費する」と。
人間の〈カラダ〉と〈こころ〉の奥義を知っている彼らしいことばだ。
私は鍼治療に通い、東洋医学をかじったときに人間の〈カラダ〉と〈こころ〉がいかに密接につながっているのかを知った。だから彼と同じようなことをどこかで感じるようになり、もっと感情をコントロールしようと考えるようになった。
プロと呼ばれる人たちは、感情のコントロールがうまい。ここ一番というときには、うまく感情を制御できる。だからこそ、本番に強いのだ。特に為末さんのように〈スピード〉で勝負する仕事では、酸素を消費していては勝てない。だから感情を制御する、というのだ。
私はどちらかというと、感情的な人間だと思う。だから仕事中はプライベートのことは一切考えない。これは完全にできるという自負がある。しかしプレゼンテーションしている場所においては、相手のツッコミや挑発に乗ってしまうことがある。悔しい思いや怒りが沸々と湧いてきて、感情が鼓舞していることをどこか感じてしまう。(おそらく酸素の消費量はものスゴイに違いない(笑))。
感情をコントロールをすることを身につければ、人はさらに成長が望めるのではないかと思う。成長は知識や知恵、技術に頼りがちだが、それだけではないことを肝に念じておきたい。