濱田庄司さんの妙技。 |
今日は整形外科の診療の日。主治医は開口一番「世界陸上どうだった?」と訊く。10分ほど世界陸上の話をしたあと、やっと脚の話に(笑)。そろそろ満員電車に乗ってもいいよ、とお許しが出た。やったね!内くるぶしのところのむくみについて話すと、こちらだけ抜釘しようか?とおっしゃってくれたのだが、抜釘するなら腓骨のところもいっしょにしたいからと話し、一年後ということに落ち着く。できることなら早く抜釘したいのだが、腓骨は2カ所骨折していることもあり、時間がかかるようだ。
腓骨という骨は、これから退化していく骨だといわれているらしい。理学療法士もなぜこの骨があるのかわからない、などと言っていた。どうやら脚を補助する役割のようだ。
整形外科を受診したあと、隣の部屋の歯科へ。総合病院だから一気に済ますことができるのがうれしい。歯科でもやはり世界陸上の話に(笑)。アスリートの歯並びがいいのはなぜか、という話になる。歯科医も言っていたが、歯並びが悪いと力が入らないらしい。それもインプラントではダメらしく、自分の歯でなくてはならないらしい。それで土佐礼子さんは矯正を行っていたのだろうか。歯科医の話では、土佐さんは通常より上のほうに入れている気がしたと言っていた。今回の競技に備えて、呼吸しやすいためだったのだろうか。いずれにしろ走りにくいだろうと思うが、よく健闘したと思う。
妊娠中に歯周病にかかると、未熟児が生まれてしまうというのはよく知られた話だが、歯というのは全身に大きな影響を与えるものだ。かくいう私は八重歯もあるし、虫歯もかなりある。歯科医からは、あと半年は通わなければダメだといわれる始末…。この機会にしっかりと治さなければ!
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TABさんのところでうつわの話になり、濱田庄司さんの話をする。彼の作品をはじめて観たとき、私は思わず涙をこぼしてしまった…。そのくらい私は、彼の作品が大好きである。濱田庄司さんは益子焼の産地・益子で作陶し続けた方だが、刷毛目のセンスや釉薬の流描が素晴らしい!彼の作品は大ぶりのうつわが多いのだが、そこに描かれた大胆な模様が非常に好きだ。
濱田さんの釉薬の流描は素晴らしい。ただ、これにかける時間はたったの15秒!この数秒で作品が決まってしまうのだ。濱田庄司さん曰く「流描にかける時間は15秒と60年」とおっしゃったそうだが、これは為末さんのハードルと同じだな、と思った。彼の場合ハードルにかける時間は47秒と20年。数秒でさらりと美しい妙技には、数十年のときが注がれている。