結果を出すための判断。 |
プロだから何をしていても構わないけれど、プロだから結果を出さなくてはならない。APFの会長も彼と契約するときに「何色でも構わないので、メダルをとってくれ」と言ったそうだが、プロとしての条件が〈結果〉だった。今回の世界陸上もそうだが、やはり〈結果〉というところからは逃れられないわけだ。為末さん自身もそれは百も承知だからこそ、競技の前日には眠れなかったりするのだろう。
仮に私が為末さんだったらどうするだろうか。結果が出せるという手応え次第だが、それがなければ陸上のプロモーション活動はほとんど自粛してしまうだろうな。私は大きなテーマを2つ実現できるほど器用でもないし、結果に対して慎重にいきたいタイプだから、そういう判断をとらざるを得なくなってしまう。それに今後の人生のことを考えるとやはりここでメダルを、と思うに違いない。おそらく今の状況は少し荷が重いと考えるであろう。それも陸連うんぬんや風評は一切関係なく、現在の力を客観的に見た上での判断。私自身、仕事においてこういった状況に立たされることも多いのだが、たいがい断ってできる範囲のことを全うする。クライアントには手堅く信頼を得ていくというのが私らしいし、これが自分のペースでもあるから。まあ私が2つ自滅したらどうしようと考える、臆病者だからかもしれないけれど。
これはあくまでも私だったら、という仮定の話で、陸上のプロモーション活動自体は大いにやっていただきたいと思っている。彼は引退後も陸上界と関わっていくのだろうから、発展に努めるのは大切なことだ。私自身も彼がいろんなメディアに登場するのはうれしいことでもあるし、好きなことをやっていただきたいという気持ちもある。非常に難しいことだが、果たして彼はどう判断するのか。今後も彼の動きに目が離せない。
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朝からオーネット・コールマン『BODY META』を聴く。このCDはいつ購入したんだっけ?我が家には身に覚えのないレコードやCDがたくさんある。(もちろん盗んではいない(笑))OPENセールや閉店セールなどでたくさん購入すると、忘れてしまうことも多いんだろうな。コレクターやDJにも多いと思うが、我が家にも封を開けていない作品がたくさんある。何のためにあるの?と問いつめられることもあると思うが、やはりいつか聴くために、だ。
『BODY META』はファンキーでいいけれど、朝からカツ丼を食べたみたいにヘビーだ。オーネット・コールマンは20代前半くらいで、エネルギーが溢れていなければこの一枚をたいらげることはできないと感じた。ごちそうさま。