ブラザース・ジョンソンの疾走。 |
ほかにも棟田康幸さん、塚田真希さんが金メダルを獲得。世界柔道は、本日で幕を閉じた。
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テレビ東京の『カンブリア宮殿』にコンビニの革命児と呼ばれる、ローソンの社長・新浪剛史さんが出ていた。ローソン100やローソンプラスなど、新しい経営を探るべく、果敢な取り組みを行っている。老人の多く住む町にはローソンプラス。老眼鏡を商品として常備し、レジ前に杖置き場を設置する。住宅地にはローソン100。105円均一の小分けした野菜を並べたスーパー風の店舗をつくる…などなど、地域に合わせた店舗展開にしている。しかしこれでも地域格差は免れないようで、地方の商店街の閑散や企業の移転などで、多大な影響を受けているようだ。そんななか、コンビニの敵はコンビニにあらずと言い、女性に好まれるお弁当屋さんもつくりはじめた。
当初、新浪さんは第一位のセブンイレブンに真似をすることで売上げを伸ばしていこうと考えていたようだが、それを一気に覆す。異なるアプローチで色を出そうと考え、むしろよその企業から真似される企業にしようと考えた。いいなあ、こういう考え方。私も人真似のなかで競うのは嫌いで、新しい土俵を拓きたいと思うほうだ。ときどき私も仕事をやっていくなかで他人から真似されてしまうこともあるけれど、こちらを認めてるんだなと思って、大目に見る。もちろん盗作はこの限りではないけれど(笑)。
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ブラザース・ジョンソンを聴く。これぞディスコ・クラシックスだ。かつて私より10歳以上年上の女性が「ディスコでは、ブラザース・ジョンソンやバリー・ホワイトがかかるのよ!」などと言っていたことを思い出す。当時10代前半の私は、本当に彼女がうらやましかったな…。だからディスコ・クラシックスは、リアルタイムではほとんど聴いていない。耳にするにしても、ラジオか学校の運動会くらいがいいところだった。
彼らの『Light Up the Night』は、クインシー・ジョーンズがプロデューサーということもあって、大ヒットした。ジャケットもいい。こういうお兄さん、渋谷にもよくいるけど(笑)。うちのオールド・スクールのレコードは、だいたい彼らのようなファッションをしている。B-BOYからはほど遠いものなので、最近Hip Hopを聴くようになったDJだったら、絶対買い逃すと思う(爆笑)。もともと70年代のHip Hopはディスコサウンドから来ている。12インチのディスコサウンドのレコードに、ラップを乗せたものがほとんどなのだ。これはシュガーヒルなどを聴けば、自ずとわかるだろう。それにしても最近のHip Hopはジャケットがダサイ。もう少し“持っていてかっこいいデザイン”にできないものだろうか。
陸上に惹かれるようになった私は、ブラザース・ジョンソンの『Winners』もおススメしたい。こちらは残念ながら、現在廃盤のよう。世の中にはサッカーをモチーフにしたジャケットは多いけれど、陸上はほとんどない。私が知っている限りでこれしかないと思う(他に知っている方がいらっしゃれば、ご一報ください)。陸上はやはりモチーフになりにくいのか。ブラザース・ジョンソンの二人のハムストリングスは今一歩だが(笑)、本当にうれしそうにゴールしている。『Winners』というタイトルにふさわしいジャケットだ。