ファッションと音楽。 |
これを機会にはじめて目黒線に乗る。千葉や茨城ならまだしも、我が家からはそれほど遠いところではないというのに乗ったこともない沿線があるんだな、などと思う。電車はおもしろいと思う。乗っている人の雰囲気や、沿線ならでは町の特徴が垣間みれたり。タモリさんたちがおもしろがる気持ちもよくわかる。
タモリさんの電車話は本当に楽しい。マニアなところもさることながら、あの庶民的なスタンスをずっと保ち続けているところも素敵だ。「電車に乗ったことがない」「乗り方を知らなーい」などというゲーノー人もいるが、人生のおもしろさをかなり失って生きているなと思ってしまう。まあ、ゲーノー人だからどこか鈍いのかもしれない。鈍くなければ、ああいう仕事を続けるのは正直難しいだろう。
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私は〈色〉が大好きだ。デザインやファッションに興味があるのも、〈色〉が好きだからというところも大きい。「同じ色でまとめる」「同系色でまとめる」「モノトーンでまとめる」というのは色合わせの初歩だが、うまいなあと思うのはやはり色を自在に使える人。原色をうまく使いこなせたり、意外な色を組み合わせたり、効かせることができる人にはやはりセンスを感じる。
私にとって最初に出会ったお洒落さんは、スタイル・カウンシルのポール・ウェラーだった。もう20年以上も前だが、彼のファッションをはじめて見たときにはド肝を抜かれた。彼は原色を使うのが非常にうまく、高度なテクを常に見せつけていた。今見てもかなりかっこいいと思う。
こちらではピンクと赤を効果的に使っている。これをいっしょに使うことはふつうやらないし、ましてや男性がやることは少ないだろう。当時は本当にびっくりしたものだ。
サングラスをしたジェレミー・ウォリナーがポール・ウェラーに似ていると書いたが、全然似てなかった(笑)。ポール・ウェラーはやはり別格。見事に絵になる男だ。(せっかくだから、スタイル・カウンシルの曲もこちらでお楽しみください)
同系色でまとめる場合でも、昨日のブログにUPした高橋幸宏さんのファッションはやはりうまいと思う。色の配分・分量を見事に計算している。彼はもともとアパレル出身だから、とりわけうまい。彼に出会っていなければ、YMOはおろか今の坂本龍一さんは間違いなくないだろう(笑)。
音楽とファッションは関わりが深い。ファッションがきまっているバンドは、たいがい音もかっこいい。これは音楽の七不思議のひとつだ。