哲学者も似たようなもの。 |
閣僚の人事も、微調整しただけに過ぎなかったようだ。いかにも官房長官らしい判断だ(笑)。安倍さんが何度も人事で失敗してきたし、身体検査を確保できなかったので、こういうことになったのだろう。まあ、福田さんにとってはあまりにも急な話だったからなあ…。私が福田さんだったとしても、微調整で引き続き行うような気がする(笑)。仕事ではこういう局面に立たされることも多い。クライアントから調整途中の仕事をいただいてやらざるを得ない、という立場に立たされることが今まで何度あったことか…(苦笑)。慣れている人を引き続きやっていただくほうが、やはり仕事はスムーズにいく。新しい人を入れてかき混ぜるより、こういった“急遽”の場合はとりあえずいじらないほうがいいように思う。まずは様子を見ることも必要だ。
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レスリングの浜口京子選手の試合における、判定ミス。彼女は本当に悔しいだろうな…。ただ仕事に不条理はつきもの。極端な話、不条理なものだと割り切らなければ、仕事なんてできないかもしれない。浜口さんの次の試合に期待したい。
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先日テレビで『火垂るの墓』を観た。私はほとんどジブリの作品を観たことがない非国民と言われる人間で(苦笑)、今回も途中から観てしまい、結局全部を観ることができなかった。この原作を書いたのは、私の大好きな野坂昭如氏。野坂昭如さんを知らない人は、今は多いのかもしれない。彼の職業は作家なのだが、妙な持ち味を買われてときどき歌を歌ったり、映画に出ていたこともあった。秋吉久美子主演のロリータロードムービー『バージンブルース』(74年)では、道端で〈黒の舟歌〉を歌っていたこともあったが、そういう役がとても似合う男である。
そんな野坂昭如さんに関する本を、私は集めている。特におもしろいのは、やはり70年代前後の作品だ。彼の理論はある意味むちゃくちゃなのだが、それが時に真意を突いており、とてもおもしろい。しいていえば、今でいうテリー伊藤さんのような存在と言えるかもしれない。70年代の頃は、ああいうけったいな大人が多かった。彼らは経験に基づいた理論を展開するので、笑いのなかにも圧倒的な説得力がある。
その野坂さんが出ていたCMがこちら。このCMは私も小さい頃から観ていたなあ。ウイスキーを飲んで酔いどれながら哲学者も似たようなものだよ、と叫ぶ。これを観てなぜか大人になりたいと思っていたような気がする(笑)。子どもの眼にも大人が輝いていた、いい時代のCMだ。