70年代の資生堂のCM。 |
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CMも70年代ものが大好きだ。youtubeで改めて見ると、やはり資生堂が素敵。なかでも大好きだった山口小夜子さんのCMをここで紹介したい。
■着物を着た山口小夜子(1)
■着物を着た山口小夜子(2)
CMというのに、ほどよい静けさと落ち着いたナレーションがある。今ではとても考えられない内容だ。しかも映像美が素晴らしい。小夜子さんを少し左に寄せてフレーミングしたり、人形の白いお顔だけをしっかりと捕らえたり、茶道具の陰影を強調して見せたり…そのひとつひとつが最高だ。コピーも非常に艶っぽく、しっかりと耳に残る。
またこちらのCMもいい。紅白のコントラストが素晴らしいと思う。
先日、阿木燿子さん作詞の『夢一夜』のCMがyoutubeで見つかった。資生堂のCMであったが、登場するのは小夜子さんではなく小林麻美さんだった。この阿木さんの詞を聴いていると、女性であることに歓びを感じてしまう。こういった感情を呼び覚ましてくれる詞に、巡り逢うことは少ない。彼女ならではの才気が迸っていると思う。
記憶の奥底だが、こういったものを子どもの時分に観ることができて、幸せだったなと感じる。相変わらず70年代礼讃だが、こうして観ていくと納得してもらえるのではないかと思う。