私のスポーツ歴。 |
事故の様子と現在の足の状態を医師に話す。しゃがむとき、足首に若干違和感があることを話したあとで、その医師は「膝に痛みはありませんか?」と訊く。確かに階段を降りるとき、膝が痛い。それで左足首と膝のレントゲンを撮ってもらった。膝の骨が少しずれてしまっている様子。医師によると、加重をかけていくなかで、無理が生じてしまったのではないかという。こちらも併せて治療しましょうと言ってくれた。まずは正しい歩行練習ですね、と言われ、2Fのリハビリ室へ移動した。
リハビリ室は、たくさんの患者さんだった。リハビリだけで一日に300人以上(!)来るらしい。それに合わせ、理学療法士も30名近くいる。驚いた。しかも治療するマシンもたっぷりあり、スポーツリハビリテーションも対応しているらしい。聞くところによると、こちらの顧問医の何人かは、オリンピックのチームドクターを担当していたのだという。個人的にはオーダーメイドインソールや平衡機能測定装置にトライしてみたいのだが、ふつうの人でもやってもらえるのだろうか。
担当の理学療法士は私の足首を触るなり「何かスポーツをしていましたか?」と訊く。ふだんスポーツをしていたなんて全く言われない私は(笑)、驚いてしまった。足首の可動範囲が狭いと言っていたのに、ふつうの人以上に曲がりますよ、と笑う。確かに関節の柔らかさは、人並み以上あると思う。だからこそ中学のときは、バク転や逆立ちをやったりもしていたのだけれど…。その理学療法士の指示通り仰向けに寝て、足首を外側に動かしたり、内側に動かしたりする。すると「筋力も落ちていませんね」と言う。それで自宅で行っているリハビリを話す。どうやら私は足首を柔らかくしようとして、膝を前に出す運動をやりすぎてしまったようだ。それに加え、膝を前に出して歩くクセまでついてしまったらしい。
理学療法士に言われるように足を動かしているうちに、膝の関節の痛みが和らいできた。彼の前で何度も歩いていたら、歩き方もずいぶん変わってきたらしい。不思議だ・・・。
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私は中学生のときにバレーボールをやっていた。後にも先にも、スポーツをやっていたと言えるのは、それきりである。ただ中学の3年間は、地獄のように辛かった。夏休みになると、県内で最もバレーボールの強い高校へ行き、トレーニングや試合をやっていた。中学生が高校生と同じ練習を行うのは、かなり過酷である。仲間の多くは、救急車で運ばれることも多かった。今でも苦しいことがあると、当時の練習の夢を見る。
何を隠そう私の所属していたバレー部は、小柄な人間ばかりだった。何しろエースアタッカーのみが160cm(!)を越えていて、あとは150cm台である。残念ながら私も160cmに満たない。そんな人たちが180cm以上のある高校生たちと、試合をやっていたのである。私たちはバレーボールには圧倒的に不利なチームだったけれども、練習のかいあってわりと強かった。大分県内で優勝することはできなかったが、2位となり九州大会には進出できたのだ。
顧問の先生は体操が専門だったせいか、身体は本当に柔らかくなった。その後特に運動をしていなくても、柔軟性のある身体になったのだと思う。5年前だっただろうか。久々にバレーボールをしたら、結構動ける自分に驚いてしまった。今でもセッターかレシーバーなら、かなり通用するんじゃないかと思う。誘ってくれた友だちは、私が音楽畑の人間だから自分よりもヘタだろうと高をくくっていたらしく、仲間に入れたらしいのだが、その子を差し置いて私がレギュラーになってしまった(苦笑)。なんだか後味が悪いので辞めてしまったのだが、機会があればまたやってみたい。(ただママさんバレーは嫌だなあ…ってぜいたく?)