新春に観た映画。 |
このブログも丸3年、通算で6年目に入ろうとしていますが、今年もよろしくお願いいたします。
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朝方、布団のなかでまどろんでいたら、夢を見た。今日の夢は初夢とは言わないようだが、必要以上に鮮明に覚えている。海辺の近くにあるきらびやかなオフィスで、なぜか私は働いていた。クライアントのところへ行くとき以外は極めてラフな私が、よりによってスーツを着ている。そのオフィスの下にはアパレルショップがあり、そこのスタッフとも私は懇意のようだった。特に“今一郎”という名前のスタッフ(笑:誰?)とは、冗談も交わしている。
そのオフィスを抜けると砂浜があり、そこで私はバレーボールをした。西日の射すうららかな一日で、とても楽しそうだった。
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tsutaya DISCASからDVDが届く。新春第一弾で観たのが『青春の殺人者』(1976年)。のっけからこの作品でいいのか(笑)?と思いつつ、昼過ぎから楽しむ。この作品の監督は、長谷川和彦さんという方で広島出身のユニークな監督だ。先日ここに書いた『太陽を盗んだ男』も手がけているのだが、なぜか作品はその2つしかない。
久世光彦さんがプロデューサーを務め、阿久悠さんが原作をつくった『悪魔のようなあいつ』(1975年)にも長谷川監督は携わっている。ここで彼は脚本を書いていたようだ。当時はテレビドラマひとつに、すごいメンツが集まっていたんだなあ。
この長谷川和彦監督が師事したのが今村昌平監督で、片腕だったのが故・相米慎二監督だったようだ。私の好きな藤田敏八監督とも交流があるらしい。長谷川監督は藤田監督とはまた違い、若さが持つ暗澹たるこころの揺れを描くのがうまい。オチのセンスも素晴らしく、観客をしっかり裏切ってくれる(笑)。そこが人気なのだろう。
彼の2つの作品を観ていると、まるで30年後の今を占っていたかのようだ。この放送をテレビで流していろんな方に観ていただきたいと思うのだが、70年代映画ならではの放送禁止用語が多く、実現しづらいのだろう。
70年代映画もかなり観てきたが、やはり時代に勢いがあるせいか、どれも非常におもしろい。今後も眠っている作品を探して、観ていきたい。