父の命日に帰る。 |
私もいい年齢になったが、母や弟、親戚や友人も着実に年齢を重ねている。会わなければ、次は本当に会えるかすらわからない。最近、そこに危機感を覚え、年齢の高い人につとめて会う時間をつくろうと思っている。
帰省した翌日は、父や祖母の墓参りをした。別府湾が見渡せる、高台にある場所。市内に住む人もタクシーの運転手も知らない、ひっそりと静かな場所にある。おかげで墓地公園の分譲が進まず、我が家の墓の隣はずっと空き地状態。このままであってくれるといいのだが。そして私は午前中に買ってきた花をたむけ、母とともに掃除をした。
その後、母と二人でカラオケに。私は何時間歌っても平気なのだが、「10曲以上は歌えない」とつきあわせた母を疲れさせてしまう。母も70代。自分の身勝手さに呆れてしまい、悪かったと謝罪する。19:00に店を出て、母と二人買い物をして我が家に帰った。
現在の実家は非常に高台にあり、その坂も宮前平駅の3倍の距離がある。母はずっとこの道を買い物袋を抱え、歩いてきたのだ。最近は母もそのような無謀なことはせず、バスやタクシーもしくは生協の宅配を使っているが、つい最近まで歩いて帰っていた。そのせいか、今も母は3キロくらいは平気で歩くし、私よりはるかに早足だ。幼い頃から豊後高田市の山道を歩いて通学していたからか、驚くほど足腰は強い。
買い物の荷物はもちろん私が持ったが、周囲の道は結構暗かった。そんな中、70代の母を歩かせるのも危険だ。再び反省する。
母はとても地道で堅実な人だ。家計簿も30年以上続けてつけている。私には到底、マネはできない。決して出しゃばらないため周囲の信頼度も高く、結局父方も母方の親戚も母に相談するようになった。私とはまるで違うキャラクターだが、その分尊敬しているところも多い。
■朝ラン中の1枚。実家近所の団地が壊され、新興住宅地に。30代くらいの夫婦が、一戸建てを買っている模様。それにしても神奈川の自宅付近の景色にそっくり!