祖母の妹に逢いに。 |
祖母の兄弟は、もうそのおばあちゃんしか残っていない。いつか逢えたらいいなあ…と思っていたら、大おばのはからいで逢うことができた。大おばにとっては義姉。61歳の大おばの姉が96歳というのも驚きだが、これも大おじが後妻として若いお嫁さんをもらったからである。
おばあちゃんは96歳にもかかわらず、こちらの言うこともしっかり理解でき、文字もしっかり読める人だった。親戚関係も説明すると、把握できる。さすがに総入れ歯にはなっているが、おむつもしていない。実にしっかりとしたおばあちゃんだった。しかも祖母の妹だけあって、祖母によく似ている。
そのおばあちゃんは大おじの写真を見せ、大おじの名前を伝えると、この写真をくれと言いはじめた。それを聞くと私も大おばも、愛おしさを感じて思わず涙をこぼす。ちゃんとわかっているんだなあ…というのが伝わってきた。あまりのかわいらしさに、抱きしめてしまったほどだ。
父方の家系はそもそも長生きで、80代まで生きた人は短命のほう。100歳まで生きる人も多い。頭もしっかりしているほうだと思う。私もあやかりたいな…と感じた。
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その後、大おば親子がホテルにチェックインをしたいというので、付き添う。新橋のホテルを予約したというので、なぜ新橋のビジネスホテル?なんだろうと怪訝に思ってしまった。ところが実際に行くと、汐留のロイヤルパークホテルだった。眺めも抜群。
さらに大おばが「友人が食事に招待してくれるので、いっしょに行きましょう!」という。どうやらその友人は、青山のAOビルのアパレルのショップにいるらしい。それで青山までタクシーで移動した。
AOビルというのは知らなかったのだが、青山通りにできたばかりのファッションビルだ。こんなビルができたんだ!と思い、驚いた。さらに驚いたのはその大おばの友人はショップ店員ではなく、ブランドのオーナー。中国に工場を持ち、日本はもちろんアジアやヨーロッパにも店舗をもつ凄腕の女性だった。
大おばはあいさつがてら、彼女の店の洋服を選びはじめた。私も大おばのコーディネートを考えながら、彼女にアクセサリーをつけたり、帽子をかぶらせたりして楽しんだ(笑)。しかも大おばは「あなたにもプレゼントするから、一枚選びなさい」と言い、私の分まで洋服を買ってくれた(びっくり)。
その後、アパレルの女性オーナー含め4人で再びタクシーに乗り、千駄ヶ谷の新亜飯店で中華料理をいただく。ここはランチは何度か利用したことがあったのだが、夜行くのははじめて。エビのからあげや、小龍包など、いろいろごちそうになったが、なかでも裏メニューの手羽先が大変おいしかった。なんとこの手羽先の中には、ふかひれが入っているのだ!
おなかいっぱいになったあと、大おばの次男とゆっくり話をした。Twitterに話がおよび、映画関係者の話題に及ぶ。大おばの長男はテレビ局、次男はそこの代理店に勤めているので、ここぞとばかりに湯布院映画祭の話をした。もちろん湯布院映画祭に限らず、映画のプロモーションでの取材も多いらしい。「世話になっている映画監督の取材やPRに力を貸してほしい」と頼むと、喜んで!という感じだった。こういうときに、親戚の力を借りられるのはありがたい。
■新亜飯店前で。大おばと次男の2ショット。
■アパレルを初めて32年!ブランドオーナーと大おば。
私にとっては珍しくセレブ気分を味わえた一日だった。