美空ひばりのうた。 |
少なくとも私は、彼女より歌のうまい日本人を知らない。
20代前半の頃は、彼女の歌の素晴らしさが全くわからなかった。
正直、彼女の歌をじっくり聴いたことがなかったのだ。
しかしある日、彼女の歌をこころゆくまで聴いた時に、あまりの素晴らしさに、
鳥肌がたったことがあった。
今年の正月だったと思う。
うちの父と美空ひばりの話になったことがあった。
父は一言「いろんな歌のテクニックをもっているよなあ」と言い放った。
…まさに!私が言いたかったのは、この一言。
単純なことなのだが、私は彼女の歌を前に、ことばを失っていた。
ところが父はいとも簡単に表現し、私を驚かせたのだ。
父の確かな耳に、思わず敬服してしまう。
音楽好きな父がいたからこそ、今の私があるような気がする。
私は父の娘で、こころからよかったと思う。