歴史の重さ。 |
渋谷から電車でわずか30分のところなのだが、緑が多い。とても恵まれているなと思う。
ケイトウで毛糸の話。
最近、毛糸を買った。時間を見つけては、編み物をしている。
ひざかけがほしいのだが、気に入ったものがないので自分でつくろうかな、と思ったのだ。かつては手袋やセータなどもつくったのだが、最近はすっかりご無沙汰。実家に帰った際に、部屋から編み棒を見つけ出したのがきっかけなのだが、編み方を全く忘れている。
今回はかぎ針でつくろうかなと考えた。いくつかのモチーフを組み合わせてつくるのだ。一般的には棒針のほうが難しいとされているから、かぎ針は楽勝!と思っていたのだが、一向に思い出せない。何しろかき針編みなんて小学生以来。初心に戻ってやっている。
編み物のことを調べていくと、かぎ針は昭和40年代に流行ったということがわかった。思えば私のベビー服はかぎ針で編んだものが多かったような気がする。(大人になって母から見せてもらったのだ)昭和50年代に入り、小学校でかぎ針編みが流行ったのも、40年代からの延長のような気がする。久世光彦さんじゃないけれど、ひと昔前のものが残っているというのが歴史なんだなあ、と思う。必ずしもその年代に流行ったものだけを見て育ってはいない。こんな些細なことに、歴史の重さを感じる。