絶妙なシュート。 |
今回の『タモリ倶楽部』では計測器ランドという、測定器を中心に取り揃えたショップでの放送だった。照度計や糖度計、もちろんオシレーター(発振器)も置いてある。いいなあ。これらが手元にあると、私は無意味に測りたくなってしまう(笑)。こういう気持ちは、小学校の低学年の子どもと何ら変わらない。そこに横たわる「なぜ」という理屈を求め、検証し、理路整然とさせただけのようにも感じる。
私は音楽が好きなので〈周波数カウンタ〉にも興味がある。これはどのように使うのだろうか。周波数といえば、人体にも周波数(くわしくはこちら)というものがある。
個人の周波数というのは、近い人ほど気が合うということなのだろうか。それとも異なる周波数を出したもののほうが、調和しやすいのだろうか。将来的には、お見合いのときに互いの周波数が参考資料になることがあるかもしれない。ただ、この参考資料は色っぽさに欠けるかも(苦笑)。
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為末さんが対談のことについて語っている。インタビューであれ、対談であれ、話をすることはかなり難しいことだと思う。もともと私は話をすることが苦手で書くことを仕事にしたのだが、結局話をすることも仕事になってきた。いや、話をすることはどんな職業の方であれ、必要になってくるものなのだろうと思い、考え方を変えたような気がする。
いつだったか土田晃之さんにインタビューしたときに、「『踊るさんま御殿』で、さんまさんが振ってくれたときが、自分の腕の見せどころ」と話していたことを思い出す。確かに収録時間は短いし登場している人も多いので、振られる回数は限られてくる。そこを彼は好きなサッカーにたとえて、「さんまさんからのパスを、どうシュートさせるかが勝負だ」と言っていた。確かにそうだ。これはお笑いの人に限らず、一般的な仕事における交渉においても同じだと思う。来るべき〈振り〉に、絶妙なシュートを決められるよう、私も機転が効く人間でありたい。