サントリーオールド〈夜が来る〉。 |
…などと書いているうちに、オシム監督が脳梗塞にかかっていることを知った。集中治療室に入っているらしい。驚いた。私は病院で脳梗塞の患者をたくさん見てきたが、リハビリも本当に大変でその様子を見ているだけでもショックだった…。
アルコールの影響は想像しているよりも大きいようだ。30代くらいから脳も縮んでしまうし、脳の血管も縮んでしまうらしい。観ていてちょっと怖いな、と思った。
年齢を重ねてつくづく思うのだが、何事もほどほどがいいんだな、と感じる。遊んでいるとつい考えなしでやってしまうが、最近はセーブすることも覚えなきゃと、思うようになった。
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それでは酒つながりで、こちらの話にもっていきたい(笑)。雰囲気のある広告というと、思い浮かぶのはやはりサントリー。なかでもサントリーオールドのCM音楽〈夜が来る〉が大好きで聴きたいな、と思っていた。どうやら最近そのCM音楽を使っているようだが、映像がチープな父娘の設定で全く合わない(苦笑)。格がすっかり落ちてしまった…。CMは世相を反映するものだが、最近のCMは観ているだけで悲しい気持ちにさえなってしまう。
70年代のサントリーのCMを観ると、人類愛を感じる。コピーは人間の行動や感情をたたみかけているだけだが、それだけで十分伝わるものがある。昔の人は大人だから、こういうハードボイルドなものが似合う。そのせいか〈夜が来る〉が合うんだ、これが(笑)。
こちらのヴァージョンもなかなか素敵。ウィスキーにはいろりを囲って飲む、というイメージはないが、当時はこれが新しい提案だったのだろう。思えば大人数で楽しく飲む、といったCMは最近全く観ない。人がたくさん集まるというのは、今の個人主義の時代には合わないのか。これも世相を反映しているのかもしれない。