細野晴臣さんのことば。 |
ショッピングをするときは、ほとんど迷わない。好きなものは一週間考えてもやっぱり欲しいな、と思うことが多く、取り置きをしてもらって購入することが多い。極端に高いモノはやはり手が出ないけれど、値段に妥協して自分を納得させることはまずない。そういうときには何も買わず、気に入ったものに出会うまでじっくり待つ。これってまるで傍目から見る私の結婚観のよう(笑:そんなつもりはない)。
お金を貯めて買うという感覚も楽しい。今は買えないなと諦めることも、実は楽しみのひとつだったりする。店のスタッフと親しい場合は、ひとり受注会をさせていただくこともある(笑)。先日、2008年の春夏物を見せていただいたのだが、やはり春夏物は見ているだけで元気が出る。素材の軽さや色の瑞々しさがたまらなくいい。ブランドや日本製/海外製、新作/古着など、商品の出所はほとんど気にしない私だが、やはり海外の商品は発想が豊かだと感じる。がんばれ、日本。
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サンレコを購入する。マニュエル・グートシュンクの手書きのスコアが載っていた。色を使って書いており、味わい深い。今は音楽家でスコアを書く、という人はいったいどのくらいいるのだろう。
音楽制作に関する質問に、細野晴臣さんが答えているページがあった。
〈プロの音楽家になるには、どうしたらいいでしょうか?〉という質問に、
「そんな意識をまず捨てて、音楽創作を楽しむこと。よりよき音楽をつくるのみだ」と。
また、〈どうしたらいい曲がつくれますか?〉の質問には、
「まずよい音楽をいっぱい聴くことが前提だ。伝統や発見発明などに敬意を払う。それらの音楽からもらった感動や感情の力を創作に向ける。習作の段階はマネでもいいからいっぱいつくるしかない。経験が洗練を生む。自分でよいものができたと思ったら、人にきいてもらおう」とある。
…ああ、泣けてくるなあ。細野さんはまさにこのようにして音楽をつくってこられた方だから、ことばに力がある。私もこのことばを胸に、自分のやるべきことに勤しみたい。