『タワーリング・インフェルノ』(1974年)。 |
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先日、『タワーリング・インフェルノ』(1974年)を観た。この映画は子どもの頃から通算で、いったい何度観ているのだろう。どうやら私はパニック映画が好きみたいだ。おそらくリアリティがあるからだろう。仕事においても究極の選択肢があったり、決定事項にやむをえず従わなくてはならなかったり(笑)、こういったことによく見舞われるからかもしれない。
最近の映画はCGを使っているものだが、この時代は当然のごとくカラダを使って撮っている。だから余計におもしろく感じてしまう。70年代だから、ファッションにも違和感が全くない。すんなり入れる。
今これを観ると、9・11や姉歯被告の耐震強度偽装問題を思い起こさせるけれども、それ以上にスティーブ・マックィーンの消防隊長とポール・ニューマンの建築士の雄々しさがまぶしい。映画だからこういうヒーローがいるのかもしれない、と思ってしまうのは、悲観的な捉え方なのかな。もう少し世の男性に期待してもいいのだろうか。
ポール・ニューマンは大好きな俳優である(相変わらずおじいちゃん好き)。彼は一線から退いてしまったけれど、さまざまな事業に忙しいようだ。寄贈の額もハンパではないらしいが、おそらく使いきれないんだろう(笑)。
それにしても70年代の映画は、今を予言するかのような作品が多い。見続けたら明日が読めるようになるのではないだろうか。