近県の病院事情を知ること。 |
現在、エル・スールではアルセニオ・ロドリゲスが売れているらしい。私は“尊さん=アルセニオ好き”だと思い込んで(?)いるせいか、この順位に納得。それにしてもRCA録音かあ〜内容も本当に良さそう。2位にランクしている、フーン・タンも個人的には買いたい。前作は本当に聞き倒したからなあ。8位の周旋もほしいと思う。中国の百代レーベルのシングルが我が家に増えてきたせいか、このあたりをもう少し深めていきたいからだ。
今年は北京オリンピックがあるからではないけれど、最近とみに中国のことが気になる。特に私が知りたいのは旧満州(中国北東部)だ。満州生まれ/育ちの日本人も年々少なくなってしまい、記憶から失われようとしている。それで大日本帝国の支配下にあったという事実、植民地にする/植民地になる、という事実をもっと深く知っておきたいと思ったからだ。満州についてご興味のある方、まずは映画『ラスト・エンペラー』を観てはどうでしょう?もしくは、季香蘭(山口淑子)さんに関する本でもいいかもしれない。
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日本テレビの『ウェークアップ』で地方に公立の病院がなくなる、という特集をやっていた。こういった話は前々から聞いていたけれど、テレビを観てさらに地方の病院事情は本当に深刻だと感じた。医療技術・設備うんぬんよりも、そもそも医者が少ないという実態。公立であるがゆえ、安い賃金でありながら人手不足のため一人の医者に集中してしまう。医師にしてみると労働条件が劣悪なため、重症の患者に対して注力もできない。それで、たった一人しかいない公立の小児科医は辞めざるを得ないほど追いつめられるのだという。
この問題に地元の主婦たちが立ち上がり、軽症の患者は最寄りの民間の病院を、重症の患者は公立病院に行こうという運動を起こす。一方的に公立病院の医者を増やしてくれと訴えるのではなく、市民も歩み寄りを見せるのである。結果、公立の小児科医の医師を増やし、一人だった小児科医も辞めずに済んだとのこと。
小児科医の減少は、非常に深刻だ。民間の小児科医のある町はまだマシだが、町によっては全くないところも多い。小児科は子どもが少なくなっている実態に加え、診療を嫌がる子どもが多いため、看護士をしっかりと確保しなくてはならない。しかし、需要と供給のバランスが合わず、看護士を増やすと採算が合わないのだ。辞めたくなくても、辞めざるを得ない。こうして民間の小児科医も、町からひとつずつ消えていくのだという。
日本は諸外国に比べると、圧倒的に医師が少ない。そもそもここが問題である。キューバは社会主義国で経済は非常に貧しいけれど、医者も多く医療費は無料となっている。キューバの方法が必ずしもよいとは思わないが、他国の医療制度も参考にしてみたいなと感じている。
ここ1〜2年、病院にかかったことでよかったなと思えるのは、都内近県の病院事情にいささかくわしくなったことだ。実際にさまざまな病院へ足を運ぶことで、ネットで調べた情報だけでは得られない〈生の感覚〉が味わえた。病院の得意分野/不得意分野、職員の対応や、施設についてなどが少しばかりわかった気がする。都市部は地方に比べると医療については恵まれており、地方から患者が搬送されることも多い。仮に親族や親しい友人たちが重い病気にかかった場合、消化器系であればこちらの病院が強いだとか、心臓病であればこちらが強いだとかは伝えられるようになっておきたいと思っている。